漫画BORUTO第2部(92話)で、またもや新しい情報として「棘魂」が出てきました。十羅の強さの一端も出てきましたし、ボルトと果心居士の関係や、螺旋丸・渦彦の強さも考察する要素が出てきました。
読んでいない方は、ネタバレ注意です!
ボルト92話の流れ
①ボルトvs左(ヒダリ)
②螺旋丸「渦彦」
③左(ヒダリ)→「棘魂(とげだま)」
④十羅の介入
ボルト92話での主なコンテンツは、ヒダリとボルトの交戦と、棘魂についてでした。
その中でも気になった部分が多くあったので、その部分を考察していきます。
①ボルトvs左(ヒダリ)
詳しくは、「ボルト、木ノ葉丸、サラダ」VS「ヒダリ、爪アカ」です。ボルトがメインで戦い、サラダと木ノ葉丸が撃ち漏らした爪アカを狩るような形でした。
ボルトはなぜか、カワキに殺される際に使用した「風遁・烈風掌」ではなく、ミツキがアニメでも多く使用していた「風遁・突破」を使っていました。これに関しては、後ほど詳しい考察を記載します。
ヒダリの回復
91話でもヒダリは回復していましたが、その方法が明かされました。
ヒダリは、「爪痕」を通じて一度戦線を離脱し、その間に神樹らしきものと癒着して、修復されているようです。
その後、ヒダリの輪廻眼の能力?なのか、大量の「爪痕」を展開することから、チャクラも大量に回復していることが窺えます。
②螺旋丸「渦彦」
ボルトは、半永久的に修復可能なヒダリを一撃で倒すために、大技として螺旋丸「渦彦」を使いました。「渦彦」は惑星の自転や公転、それに伴う遠心力のエネルギーを利用しており、威力に際限は無いそうです。
ただし、地面に両足をついていること、エネルギーの量を溜めるために時間がかかることが必要のようです。
螺旋丸「渦彦」はドラゴンボールの元気玉に位置する大技であることが想像できます。今後使用しそうな展開としては
・仲間に隙を作ってもらう
・影分身で自ら時間を作る
・遠くで溜めて「飛雷神の術」で打ち込む
などが考えられます。
原作のNARUTOと比較した位置付けとしては、ペイン戦の頃の「風遁・螺旋手裏剣」に近い技でしょう。
ボルトは万全まで溜めていない渦彦を発動して、左のほとんどを塵にします。そして最後はカワキが逃す前に完全に破壊しました。
すると塵になったヒダリの一部?が集まり、棘魂(とげだま)が出現しました。
③左(ヒダリ)→「棘魂(とげだま)」
ヒダリが消滅した直後、ヒダリだった塵が収束して棘魂が出現しました。
果心居士が「視た」ものと同じという発言があるため、ヒダリ特有の能力では無いように思えますので、ネームドの爪アカ全員が持つものでしょう。ボルト自体はみたことはなく、「木」にされたサスケを助けるために必要なものだと聞いているそうです。
棘魂に関する考察も後半で記載します。
④十羅の介入
棘魂(とげだま)を入手したボルトを、十羅はかなり遠くから「狙撃」しました。
目から発射している様子から、尾獣玉をモモシキボルトが使用した「螺旋弾」のように変化させた技でしょう。
直後にサラダも狙撃しているため、この程度の技は連発可能のようです。十羅は現状、ボルト単騎では太刀打ちできない強さに感じました。
その後、十羅は「餌としての大筒木はカワキ一人で十分だ」と言い、大筒木ボルトを殺すことに決めました。
これまでは、神樹の餌として殺さないよう加減をしていたようです。
以降が考察の本題です。今回のボルト92話から考察可能な要素を深掘りしていきます。
ボルトの「風遁・突破」
ボルトはこれまで使用してきた「風遁・烈風掌」ではなく「風遁・突破」を戦闘中に使いました。
これには考察できる要素があります。
私は、この2年間の修行の環境が影響していると考えています。
風遁・突破を使用する人物
まず思い当たるのはミツキですよね。アニメでも原作でも、ミツキが出ればかなりの頻度で使用します。
そして、その親の大蛇丸も「風遁・突破」を使用します。完全に敵視されているミツキから学んだとは思えませんし、原作で以前にボルトが風遁・突破を使用したシーンもありません。
そういった点を考えても、大蛇丸から直接、もしくは関連する人物から学んだと考えるのが妥当です。ちなみにサスケは風遁を使用しません。
大蛇丸が関与しているのではないか
89話で、果心居士とボルトが大蛇丸のアジトらしき場所を拠点にしている描写がありました。
あの当時は、大蛇丸が捨てたもぬけの殻のアジトにいたと思っていましたが、NARUTOよりも背景描写の少ないBORUTOでしっかり描いている様子から、大蛇丸のアジトである意味があることが窺えます。
私は、大蛇丸から直接学んだのではなく、実は大蛇丸に縁のある果心居士から教わったのだと考えています。
自来也のクローンである果心居士と、同じ三忍の大蛇丸に縁があるのは考えられないことではありませんし、もっと踏み込むのであれば、私は三途アマドと大蛇丸の関係性もある程度予想しています。
それについては、別の記事でまた執筆したいと思います。
今回重要なのは、「風遁・突破」は、大蛇丸との背景を示唆したのではないかということです。
棘魂(とげだま)について
結論から言うと、棘魂は「吸収した人物のデータとエネルギーの塊」のようなもの=「個人を吸収したチャクラの実」のようなものと考えています。
棘魂という名前
「棘玉」ではなく、「棘魂」としているのは、「魂」の部分に意味を持たせているからでしょう。しかし、これまでNARUTOやBORUTOに出てきた「魂」の概念とは異なると考えます。
穢土転生では、死者の魂を器となる死体に留めていましたが、その際は記憶も基本的な性格もそのまま定着しているようでした。今回のヒダリは、サスケに似た容姿や術は使用しますが、記憶は存在しません。
どちらかと言うと、「楔(カーマ)」のように、BORUTOのテーマとなっている遺伝子データの塊に近いものに見受けられます。
サスケを助けるために必要
「木」にされたサスケを助けるために、棘魂が必要なようです。
もしも今「木」からサスケを剥がしても、サスケは意識が無い状態なのでしょう。これは、NARUTOの第四次忍界大戦時のように、神樹からエネルギー(遺伝子情報やチャクラ)を吸収された状態に近いと推測できます。
察するに、爪アカたちは、神樹が分裂して人格を持っている上で、枝分かれした神樹と考えられます。
そうなると大元である十羅は神樹本体と考えられ、今後の展開で「大筒木」的な存在(カワキ、コード、デイモンやエイダ?)のいずれかを「喰う(吸収する)」のではないでしょうか。
ボルトは殺すと言っていますので、吸収する展開にはならないでしょう。
ちなみに、果心居士が「視た」のは、監視用のカエルを通じてなのか、妙木山関連なのかはわかりませんが、「見た」ではないため直接視界に入れたわけではなさそうです。
まとめ
・「螺旋丸・渦彦」は元気玉のような決定打の大技
・「木」にされた人物を助けるために「棘魂」が必要
・十羅は大筒木ボルトを危険人物と認定、殺害対象に
これらが92話から得られた情報と、考察可能な要素です。
私は今後、ボルトと果心居士、そして大蛇丸の関連性を注意しながら読んでいこうと思っています。
現状考察段階ですが、三途アマドと大蛇丸にも縁があるのではと考えていますので、よろしければみなさんも意識してBORUTOを楽しんでみてはいかがでしょうか!
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